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会社を宣伝するツールとしてよく利用されているのが、会社案内やチラシ、カタログやパンフレットなどではないでしょうか。
どれも会社の宣伝には欠かすことのできない大切なものですが、その中からパンフレットを取り上げて紹介していきます。
担当者にとって気になるのが、パンフレットの制作に掛かる料金の相場ではないかと思います。
目次
会社規模による分類
会社を宣伝するために利用されるもののひとつにパンフレットがあります。
実際に、実務を担当している人にとって気になるのが、制作にかかる費用の相場ではないかと思います。
これまで何度かお付き合いのある業者があれば少しは安くしてもらえるかもしれませんが、お付き合いのあるところがなければ、一から探すことになります。
そんな時に大体でも料金の相場が分かれば、業者の選択を少しはしやすくなるのではないかと思います。
そのためパンフレットの制作に掛かる料金の相場を、それぞれの会社規模別に知っておきましょう。
まずは会社規模によって分類します。
会社を大きく分けると、個人事業主(フリーランス)、小規模企業(2~6人程度)、中規模企業(7~50人程度)、それ以上の大企業に分類できます。
それぞれの特徴
会社の規模はいくつかに分類できますが、その中でも最も制作料金が安くなるのが個人事業主になります。
個人事業主というのは、基本的にはひとりで全ての業務を行うことが多くなり、その分、交渉がしやすくなるのではないかと思われます。
交渉の仕方次第では、より安い値段で仕事を請け負ってもらえるかもしれません。
パンフレットの制作に掛かる費用の負担が気になっていた担当者の方にとっては、まさに打って付けの相手ではないと思います。
ただ注意する点もあり、個人事業主の中には、パンフレット制作についてデザイン自体のクオリティが低いところがあることです。
さらに大企業と比べて時間的な融通が利かないところもあれば、電話連絡や相談がしにくいなどのデメリットがあります。
突然の事業廃業によって、追加発注などを行っても連絡が取れなくなる、といったなリスクも考えられます。
もちろん全ての個人事業主に当てはまるわけではありませんが、全体的には上記のような特徴がありますので頭の中に入れておくといいと思います。
次に小規模の会社ですが、こちらは個人事業主やフリーランスと比べると費用の相場はやや割高になりますが、その分安心感や信頼感が高くなります。
スタッフの人数にもよりますが、中には少数精鋭で事業を行っているところや、より高いクオリティを重視する会社も少なくありません
ただ大量のパンフレットなど、比較的大きな案件の場合は小規模会社では対応できないこともありますので、事前に確認しておくといいと思います。
もちろん、どのような案件にも対応してくれるところはたくさんあります。
次は中規模会社ですが、この規模の会社になると、社内に様々な部署を抱えているところも少なくありません。
会社によっては専用の写真スタジオを完備して、専属のプロのカメラマンを用意しているところや、専属のコピーライターや営業部隊など、他社にはないようなサービスによって差別化を図っているところもあるようです。
中規模クラスになると様々なサービスや人員を抱えていることもあって、個人事業主や小規模な会社と比べて、パンフレット制作に掛かる費用の相場が高くなる可能性があります。
一方で仕事の実績が多いことから、クオリティの高いパンフレットの制作を期待できそうです。
最後は大企業ですが、大企業にもなると取り扱い案件がさらに高くなります。
有名企業のコマーシャルやマス広告といった様々な案件に携わっており、雑誌や書籍の印刷についても取り扱うなど、幅広い案件があるのが特徴と言えるでしょう。
その分、クオリティはもちろん安心感や信頼感も期待できますが、パンフレット制作に掛かる費用の相場は、他の会社よりさらに高くなりがちです。
以上のように会社の規模によって実際に掛かる制作料金が変わってきますので、予算に合わせて選ぶといいと思います。
具体的な案件による料金相場
具体的な案件別による費用の相場を、会社規模別に知っておきましょう。
ここではA4サイズのパンフレット(両面)で、実際に掲載する内容について、ある程度の原稿や資料などの必要素材を事前に頂ける前提で、印刷料金といったその他の費用は含まれていません。
費用については、個人事業主、小規模企業、中規模企業、大企業の順になっています。
まずはパンフレットの相場ですが、これはそれぞれ、2~4万円程度、6~10万円程度、8~12万円程度です。
次はカタログの相場になり、それぞれ16~30万円程度、30~55万円程度、50~70万円程度、60~100万円程度です。
クオリティでは、やや低い、普通~高い、普通~高い、高いとなっています。
顧客対応力については、メール対応のところが多い、比較的小回りが利きやすい、専任の担当スタッフがサポートしてくれる、パンフレットやチラシだけでは構ってもらえないことが多いです。
会社の形態による分類
会社の形態として細かく整理してみると、「デザイン会社」、「印刷会社」、「総合広告代理店」に分類できます。
まずはデザイン会社ですが、こちらはデザインを専門にしている制作会社になります。
デザイン会社では、主にデザイン力を武器に運営しているところが多いのが特徴です。
ただ単にチラシやパンフレット制作が目的であれば、こちらの形態が最適ではないかと思います。
他の形態にあるように、料金に何かしらのマージンなどがかからないので、初めての方も安心できるのではないかと思います。
デザイン会社は特にクオリティにも優れていますので、格安な値段で宣伝している業者と比べると、より良い完成形を期待できそうです。
次は印刷会社になり、こちらでは印刷の利益を重視しているところが多く、そのため社内にデザイナーを置いているところも少なくありません。
クオリティについてはデザイン制作会社より見劣ることもあり、デザインを外注するところもあるようです。
印刷とデザイン両方がオールインワンで一見便利なようにも感じられますが、最近では費用面もネット通販の方が安いコストで済むようになってきています。
何十万もの大量部数の印刷が可能な印刷会社はとても便利なように見えますが、ネットを介したサービスを提供している業者の方が、単価は安いケースもあるようです。
最後は広告代理店ですが、こちらは販売促進については企画立案やコンサルティング営業を得意としています。
営業スタッフが多く、案件が多くなりすぎると他に回すことも良くあるようです。
広告代理店は、チラシやパンフレットだけでなく、総合的なことを希望されている方におすすめできます。
料金の相場やクオリティなどは以下のようになっています。
それぞれ「デザイン会社」、「印刷会社」、「広告代理店」の順です。
料金の相場については、低め~中、低め~高目、中~高目となっています。
クオリティについては、普通~高目、低い~高目、普通~高目です。
昔は印刷機を保有していなかったデザイン会社は、印刷会社より価格が高めに設定されることもありましたが、現在はネット通販を利用する人が増えてきたこともあって、費用の相場が変わりつつあります。
最近のネット通販の躍進ぶりの理由として、企業間同士の信用取引ができるようになったことや、印刷技術の向上、さらに通信技術の向上などが挙げられます。
ネット通販というのは、営業に掛かる人件費を減らすことができるのが強みです。
ネットをより活用することで、人件費に加えて印刷のオペレーション工程のさらなる簡潔化も可能になります。
これによって今までより、料金をさらに安くすることに成功したのです。
印刷機に掛かる減価償却を24時間フル稼働したり、インクや紙の原価を極限まで落としたりすることで、回収しているところも少なくありません。
印刷機械を保有していないデザイン会社や広告代理店の中にも、ネット通販を設けるところが増えていて、それによってパンフレット制作に掛かる費用の相場を、より安価なものにすることに成功しているところもあるのです。
パンフレットやカタログなどの見積り方法
パンフレットなどのデザイン制作に掛かる費用の多くは、人件費が占めています。
デザイナーにもよりますが、1時間あたりの単価が3~6千円などのように、それぞれの労働時間や技術力によって決まるところが多いです。
パンフレットやカタログなどの見積り方法について、ディレクション費などの項目別に知っておきましょう。
仕様や条件は、A4サイズ 20ページで、企画や構成は0ベースから、原稿作成からデザインまで依頼すると仮定します。
見積りの内容については、それぞれ「数量/単位」、「単価」、「合計金額」の順です。
まずはディレクション費ですが、3~5日、2~5万円程度、合計は6~25万円程度です。
デザイン制作費については、20ページ、2~3万円程度、40~60万円程度です。
原稿制作費は、18ページ(表1&4除)、1.5~3万円程度、27~54万円程度です。
撮影費は、2日想定で、6~11万円程度、12~22万円程度です。
取材費は、2日想定で、1.5~3万円程度、3~6万円程度です。
印刷費は、1000部想定で、120~250円程度、12~25万円程度となっています。
合計額が104~186万円など、かなりの幅が出てくるのが分かりますが、それぞれの会社によって掛かる費用が変わってきますので、これからパンフレットの制作を予定されている方は、料金はもちろんデザインのクオリティもしっかり見極める必要があります。
会社の規模で見ると、小さい会社であればあるほど料金は比較的安価になることが多いようです。
ただ、全ての工程を自社内で行うのではなく、一部を外部に委託するところもありますので、納期や合計金額をしっかり押さえておくことが大切です。
各項目の内容
各項目について、その内容を知っておくことはとても大切なことです。
まずディレクション費というのは、ディレクターの稼働費用のことで、実際の制作では初回ヒアリングから始まりオリエンテーションなど、様々な事項を交えて提案から進行管理、納品までの一連の過程をサポートします。
ディレクターの主な仕事は、次のものがあります。
具体的には、「打ち合わせ(ヒアリング)」、「プランニング・コンセプト設計」、「企画書や提案書作成」、「デザイナーやカメラマン、コピーライターへの指示」、「納期やスケジュールリングなどの進行管理業務」、「デザイン作成や原稿コピーライティング作成」、「訂正や修正管理業務」など、とにかく多岐に渡っているのが大きな特徴と言えるでしょう。
ディレクターにもよりますが、パンフレット制作であれば、初めから最後までの一連の過程を指示統括する監督をイメージしてもらうといいでしょう。
コピーライターやアートディレクターなどの仕事を兼任しているディレクターも少なくはなく、どちらかというとプレイングマネージャー的な方が多いようです。
デザイン制作費ですが、こちらは全体のデザインに対する方向性の検討からスタートし、1日でデザイナーがどの程度の仕事をこなすことができるのかをシミュレーションするのが一般的です。
デザイン制作費には、初回のデザイン提案後の訂正から修正、印刷入稿用までのデータチェックなども含まれています。
業者にもよりますが、ページ数が多ければ多いほど、1ページあたりのデザイン制作費の単価は安くなるようです。
原稿制作費ですが、こちらもデザイン料金と同じように、1日あたりのコピーライターが行う原稿作成を計算しています。
コピーライティングの提案後の訂正や修正、印刷入稿用の校正チェックなど、様々な事項も含まれており、それらを加えた金額設定です。
撮影費は出張撮影費が多く、取材費は資料開示や自社の担当者と共同して行う作業費も含まれます。
まとめ
会社のことを紹介するために作成するパンフレットについて、その料金の相場などを紹介してきました。
パンフレットはホームページと同じように、会社のことを外部に宣伝するためになくてはならないツールではないかと思います。
デザイン会社や印刷会社など、それぞれの会社によって制作内容や費用の相場などが異なりますので、事前に確認しておくといいでしょう。
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